ブラジル・サンビセンテ便り　

  

　10月３０日（月）
　テルシオ・ガルシア市長と面会。
　市長は、職員の時代に那覇市へ研修生として派遣された経験があります。市長との面会には、新聞社の取材もきており、緊張しました。私の今回の研修内容についても聞いていましたが、那覇市のごみの分別や回収方法に非常に興味を持っておられ、去年那覇市に派遣されたネットさんからの話も交えて興味深く聞いていました。後で、ネットさんに聞いたところによると、ごみ分別の規則の制定を検討中だとのことです。
　那覇市の事例がサンビセンテで生かされようとしていることは、この姉妹都市交流研修にとって大変意義のあることですね。

　今回、沖縄からＰＣを持参しましたが、残念ながらホテルにはその環境がありません。しかし、ネットさんの事務所をお借りして２、3日に1回インターネットを利用できるようにしてもらいました。
　（時間の都合上コメントやメールを頂いた皆さんにお返事できなくてすみません）
　やはり、今はとても便利です。地球の裏側にいても沖縄の情報が入ってくるほか、こちらからも情報発信ができます。　環境準備をしていただいた方々に感謝。


  

10月29日（日）
　夕刻、サンビセンテに戻り、伊波さんと大統領選挙にいった。はじめ、「島田さん、今日は札入れにいきましょうねー」と言われ、何のことかと思ったが、選挙だった。こちらの選挙権は16歳からで、18歳以上７０歳までの人は必ず行かなければならないため、投票率が高い。また、電子投票となっていて、実際に伊波さんが投票するところを見せてもらったが、番号をいれると名前や顔写真が出てきて、この人がいいと思うと投票のボタンを押し、終了。3秒足らずで終了となり、結果も投票締め切りから3時間ほどで判明するそうだ。
文字の読み書きができない人もおり、顔写真がでてくるところに工夫が見られる。これでは、あまり間違いは起こらないし、何より簡単だ。システムのトラブルもほとんど無いと話していた。日本より投票システムは、進んでいますね。
　今のルーラ大統領は貧しい階層の出で、今回も多くの有権者がいる貧しい人々の支持で当選しそうだと話していた。日系の社会の人は、もう一人のアルキミン候補者を押しているようだ。
　結果は、予想通りルーラ大統領の再選だった。
　  

10月28日（土）
　午後からは、サンパウロに向けて出発。約2時間半で沖縄県人の多くすむピラカビンという町の「ＹＡＫＩＳＯＢＡ」レストランに到着。那覇人会の皆さん約２５人が迎えてくれた。中には、那覇に移住師弟研修に来ていたアランさんや、マルシオさんもきていたおり、11月から沖縄に行く赤嶺みゆきさんもきていた。（2日から行きます。皆さんよろしくね！）
　皆で日本食のような中華のような美味しい料理を頂き、歓談をした。この日泊めていただく、会長の与儀さんの家に着いたのは、12時前だった。
　こちらの宴会は、だいたい8時ころからだが、みんなが揃うのは9時で、終わるのは、11時過ぎだ。こんなところも、うちなーが残っている。


  

　研修1日目。
　今日は、ネットさんと今回の研修の打ち合わせをしました。
　ネットさんは、去年那覇市に研修にきたこともあり、懐かしい皆さんも多いことでしょう。

　お昼は、一緒にシェラスコ（ブラジルのバーベキュー料理）を食べて、那覇公園にいきました。
　守礼の門やシーサー、石巌当まであって、世界のうちなーんちゅ大会のポスターも貼ってありました。
　とても管理が行き届いていて、きれいです。
　那覇市とサンビセンテ市の友好の証ですね。

　  

途中、昼食をとってホテルに着いたのは、午後3時過ぎ。部屋には先生たちが準備してくれた、お菓子やパンやチーズ、飲み物、果物がバスケット一杯届いていました。オブリガート！
少しホテルで休憩をして、夜7時には伊波さんが迎えにきてくれました。伊波さんの家で、しぶいの味噌汁、もやし炒め、さかなを揚げたもの、サラダ（しょうゆ味）を頂きました。沖縄に居るようなメニューにびっくりしていると、サンパウロのスーパーには何でもそろっていること。ゴーヤーも、うちなー豆腐もあるようだ。
伊波さんの奥さんは私と同じ年、2人の息子さんがいますが、上の子は高校生で学校が終わると塾があるため夜11時にしか帰らないとのこと。こんなところも日本と一緒です。小学生のせいちゃんは、ポケもんが大好きな小学生。一緒に買い物にいって、アイスクリームを食べました。スーパーの中でも手を引いてくれて、とってもかわいい男の子です。
１０時ごろホテルに戻って、1日が終了。
長いような、あっという間のブラジル1日目がすぎました。


  

２１時間のフライト、沖縄を出発して33時間、やっとサンビセンテに到着しました。空港には、私の研修のサポートをしていただいている伊波う正哲さん、元県人会会長で、うちなーんちゅ大会で沖縄にいらした伊良波さん、ブラジル沖縄県人会の与儀会長、これまでに那覇で研修をした幼稚園の先生、アランさんと沢山の皆さんが出迎えてくれました。
皆さんとてもフレンドリーで、初めてお会いしたような感じがしませんでした。にぎやかな歓迎に、ほっとすると同時に、到着の実感が湧いてきました。
今日のブラジルは晴れ、真夏のような暑さです。今年の私には冬はなし？日焼けが思いやられます。
サンパウロ空港から、サンビセンテ市までは、車で約2時間程とのこと。ホテルに向けて出発しました。
みんなで元気よく出発はしたものの、なんと大渋滞！サンパウロ市の郊外まで4時間もかかってしまいました。渋滞中も車の中は幼稚園の女性の先生が6人もいるもんだから、ポルトガル語と日本語が飛び交って、とても賑やか。伊良波さんは、「どこも、女性がいっぱいだとかしましいねー」と苦笑い。どこの国でも一緒です。

  

今日のニューヨーク行きはちょつと変わってる。サンパウロまでの便でもあり、世界のうちなーんちゅ大会帰りの、うちなーんちゅがいっぱい。
  

　今朝、沖縄を発ちました。
　早朝から、見送りに来てくださった公室長はじめへ平和交流・男女参画室の皆さん、智代先生、ありがとうございました。
　それと、今日は娘も1間目をさぼって、夫と見送りにきてくれた。
　ありがとうね！デッキいるのが飛行機から見えたよ

　今日は成田空港からの出発です。
　関空も便利だけど、私は成田空港が好き。　
　成田からの方が、なんだかワクワクして「これから旅発つぞ～」という感じがして、気分が盛り上げってくる。
　空港の中でも忙しそうにパソコンとにらめっこのビジネスマン。お土産をいっぱい抱えて帰郷の人。これから旅行に出かける満面笑みの人。楽しそうな家族連れ。
　そんな人々を眺めているのもいいものです。

　いつもは家族や、友達と一緒の空港だけど、今日は１人。
　１度だけは、何もかもから開放されたくて、3～４日の一人旅をしたことがあったけど、こんなふうに長期に出かけるのは初めてだ。
　いつものワクワク感も、今日はちょっと不安と緊張が・・・。

　　最初の関門、ニューヨークまで13時間のフライト。
　さあ！もうすぐ出発だ。  

　とうとう出発が明日に迫りました。
　最後の荷物の準備もやっと済んで、ほっと一息。
　でも、なんだか実感が湧かないんですよね～。　
　きっと、派遣が決まってからバタバタしてて、じっくり考える暇もなかったから？

　今日は、市長へ出発報告を行いました。
　市長からは、「那覇市の代表として、サンビセンテ市の職員や県人会の皆さんとの交流や課題の研修もしっかり行って、良い事例について、現在に至るまでの過程をよく見てきて、那覇市の施策に反映させてほしい」といったことや、ブラジルに行かれた時のことを振り返って「ブラジルはとてもいいところだったよ。県人会の皆さんによろしく伝えて」とのお言葉がありました。

　写真はその時の模様ですが、市長の方がスマート!?
  

　　今日、ペルーからの研修生の赤嶺さんの歓迎会と、私の激励会を開いて頂きました。
　両助役をはじめ、職員の皆さんやサンビセンテ部会の皆様、ありがとうございました。

　２５年前から始まった職員交流も、私で第１７回。途中で中断もあったようですが、派遣された職員のサンビセンテ市への思いは、今でもとても熱く、この交流事業が両市の交流の架け橋としてずっと続いている意義を強く感じます。
　「サンビセンテ部会は、入ると二度と抜けられないからね～。」とのこと。
　これまでの皆さんに負けないパワーを頂いて帰ってきますからね。

　出発まであと２日。

　　


　
　  

　やった～！パッキング終了
　ご覧のとおり、すごい荷物になちゃった。
　でも、大部分はお土産なんですよ。

　最後は、上に乗ってやっと閉めることができました。やれやれ。
　これから、宅急便で成田まで送りま～す。  

　今日、黄熱病の予防接種をしました。
　黄熱病は、ネッタイシマカという蚊を媒体として感染する病気のようだ。
　ブラジルはその流行地域のため、ブラジルへ行った後、他の国へ入国しようとすると公的機関発行による国際予防接種証明書（イエローカード）を求められることがあるそうだ。
　それを２日前に聞いて、慌てて那覇検疫所で接種をしてきました。

　接種前の医師の説明は、まれに副作用でショック死することや、脳炎になるやら、高熱の後多臓器不全になることもあるとか、もしかして接種しないほうがいいの？って聞きたくなる内容だった。
　出発前になにかあったらどうするんだよ～。
　そんなことを言われたせいか、今日は午後から体がだるくて・・・
　　
　出発まで、あと６日。
　何にもありませんように！

http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/06_yell.html 　
　
　  

出発まで、１週間。　
気持ちだけはあせっているのに、部屋には大きなスーツケースが２つ広げられたまんま・・・。
どうしよう

こんな状況ですが、今日やっとブログだけはスタートできそうです。
サンビセンテでのインターネット環境も不明で不安を抱えながらも、これから帰国の12月23日まで、姉妹都市派遣研修の報告をお届けしま～す。

　出発まで、あと８日。